疲れたからちょっと無職になってみた

明日死ぬとしたら、生き方が変わるのか?

「ふつう」にこだわるアスペルガー夫が『絵文字』をほしがっていた理由

 

f:id:otonanohattatsushogai_cassandra:20190324042355j:plain





 
 
発達障害がどういったもので、どんな特徴や特性があるのかをまるで知らなかった頃に婚姻関係にあった元夫は『軽度の積極的アスペルガー』でした。
 
ともに暮らしていた頃に「どうしてそんなことを言うんだろう?」「なんで今それをするんだろう?」と理解できなかったり、イライラさせられたことの多くがいわゆる発達障害の特性だったり、
 
アスペルガーが起因となってつくられた性格がゆえだったんだってことが、今なら分かります。だって今の私は大人の発達障害トレーナーであり、カサンドラ症候群のカウンセラーですから。
 
「アスペルガーの特性を持つ相手」との恋愛・結婚・コミュニケーションの在り方を今こそ振り返ってみたい。

 

 
 

絵文字がないと相手の感情がわからない

 
元夫と交際していた頃はスマホなどなく、携帯電話。もちろんLINEはなくてコミュニケーションの主はもっぱらメールかチャット。
 
私は元コピーライターということもあり、メール程度の短文は得意中の得意でしたので絵文字など使わなくても相手に響く文章作成には自信がありました。
 
けれど彼(元夫)からは何度もこのように言われました。
 
  • 怒ってる?
  • 機嫌悪い?
  • なんか嫌なこと・悲しいことでもあった?
  • 本当は言いたいのに言えなくて隠してる気持ちがある?
 
 
毎度長文のこちらのブログからは想像もつかないでしょうが、本来の私は前述したように短文を好む傾向にありました。短文・端的・明瞭。
 
かといって素っ気ないわけでもなく、コピーライティングが本業だった頃には「行間にセンスとリズムがある」などとよく分からない褒められ方をしたこともあります(笑)しかし彼からは何度も何度も「怒ってるの?」「機嫌悪い?」と返信がありました。
 
過去の記事でも書きましたように、元夫はいわゆる超ハイスペック男子。

www.shitara-anji.com


 
 
ハイスペック過ぎて私のオシャレな文体についてこられないのかしら? と、自惚れたりしたこともあります(笑)。けれど残念ながらそうではありませんでした。
 
 
 
 
 

文章から相手の「真意」「本音」を想像できない

 
彼は『絵文字のない文章』から相手の感情を読み取ったり、『余分な感情表記のない短文の行間』から、相手の真意を想像することが極めて苦手だったのです。
 
彼からは交際当初から「絵文字を使ってほしい」と幾度となくお願いされていました。しかし私には元コピーライターとしてのプライドがあり、絵文字を使わない美意識を大切にしていました。
 
そうすると、毎日のように「怒ってるの?」「機嫌悪い?」とやられるので、次第にそれを訊かれることそのものに腹が立つようになり、彼とメールをすることそのものに対して疲れと嫌悪がでてきました。というか正直にいえば……「こいつなんなん?」と彼に対する疲れと嫌悪が膨らんでいきました。
 
 
 

「ふつうは――」自分のふつうに強くこだわる

 
元夫の中には『ふつうの女の子は○○をする』『ふつうの女の子は○○に喜ぶ』『ふつうの女の子は○○を嫌がる』といった、ふつう基準根強くありました
 
しかし私とくればその○○にことごとく当てはまらない。よって夫にとって私は「ふつうではない、変わった子」「帰国子女だから個性的、日本のふつうを知らない子」という位置づけだったのです。
 
彼のふつう基準でいえば、メールに絵文字を使わない私は「変わっている」。
 
  • 女の子はふつうもっとメールをしてくる
  • 女の子は好きな彼にはメールに「の絵文字」を使うのがふつう
  • 女の子は好きな彼には「ワタシのこと好き?」「どこが好き?」と質問をするのがふつう
  • 男女のメール比率はふつう「男が1~2:女が8~9」の割合い
  • 女の子のメールは可愛い絵文字や「好き好き攻撃」で溢れているのがふつう
 
 
――どんだけテンプレ通りの面倒くさい女とばっか付き合ってきたんだよと、当時も盛大に突っ込んだんだけど、今さらながら改めてツッコミたいところです。
 
 
 
 

自分のふつうが世の中のふつうだと思うなよ

 
ルックスよし・スペックよし・家柄もそこそこよしの元夫はそれはそれは超がつくほどモテたのだという。元夫の姉と妹曰く、アスペルガーらしい様々な特性も「クール」「群れない媚びない姿勢がかっこいい」「男らしい」と拡大評価され、彼に恋する数多の女子達は彼の"ふつう基準値"の中にいた。
 
その値の中にいない私に「変わってる!」「個性的!」と彼は恋をしたものの、自分がこれまでの人生の中で築き上げていた"ふつう値""ふつうの女の子マニュアル"の中に私がまったくハマっていないものだから
 
彼は私が「なにを考えているのか」を理解したいと常に必死だったんだそうです。けれど絵文字のない、文字数も多くない、追いかけてくれている様子もまるで見えない『ふつうではないメール』からは私の考えていることが何一つうかがえない。
 
  • だから、お願いだから絵文字を使ってほしい。
  • 絵文字はたくさんいらない、1つでもいい。
  • じゃなくてもいい。彡やじゃなくてもいい。
  • 君がどんな気持ちでいるのかが簡単に分かる絵文字を、たった1つでいいから添えてほしい。
  • だって君は帰国子女でふつうじゃないから、ふつうの日本の女の子みたいにしてほしい。
 
 
泣かんばかりの切羽詰まった表情で懇願・説得された次の日、置手紙を残して私は旅に出ました。自分のふつうをこんなにも押しつけてくる人となんて付き合ってられない、史上最高に面倒くさい!!!!!
 
 
 
 

自分の常識は、他人にとっての非常識

 
私は両親から「自分の常識は他人にとっての非常識、逆も然り。個々の常識を重んじながら、すり合わせ歩み寄ること。それが譲歩・思いやり」だと教えられてきました。
 
ですから自分のふつう値の中に私を入れたがることや、自分のふつうを押しつけ、自分の思うふつう通りに振る舞ってもらいたがる彼に軽蔑の思いすらを持ちましたし「疲れる、やっていけない。しんどい」旅行中……何百回くちにしたかな……。
 
 
「旅」ってただ楽しいだけじゃなく、冷静にさせる効果やわが身を振り返り反省させる効果もありますよね。又、現地の人達とのあたたかい交流が、消えかけていた胸の灯にふたたび火をつけてくれたり。だから私は日々に疲れた時ほど旅に出ます。この時もそうでした。
 
 
>自分のふつうを押しつけ
 
コピーライターだった頃のプライドと、子どもっぽい意地もあってメールに「絵文字を使わない」「センスのある文章のみ(笑)で勝負」していた私も、私を押しつけてるんだよな……お互いさまのところもあるよな……。
 
 
そんなふうに物思いにふけっていた頃だったかと思います。彼の妹からの電話と彼の姉からのメールがほとんど同時に入ったのは。
 
彼妹 「お兄ちゃんが固まったまま動かない!」
彼姉 「あの馬鹿が車にこもったまま出てこない、なにがあったのか教えて!」
(つづく)
 
 
 

【再開のご案内】トレーニング申し込み・初回カウセリング受付

 
応募多数につき一時停止しておりましたトレーニング申し込み・初回カウンセリング受付ですが、3月17日(日曜日)朝10時から受付再開とします。
 
尚、若干名の空きしかございませんので定員オーバーになり次第、再度受付停止と致します旨、ご了承くださいますようお願いいたします。