疲れたからちょっと無職になってみた

明日死ぬとしたら、生き方が変わるのか?

発達障害による失言よりも、発達障害と失言「後」の方が重要だと思う

 

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結婚を視野に入れて付き合っていた恋人との失恋に傷ついていた実の妹に「俺はメリハリのある体が好きだけど、世の中には寸胴体型っていうのかな? 幼児体型が好きな男もいるから心配すんな」と、到底理解不能な言葉を投げかけた元夫。
 
「お兄ちゃん、酷い……」小さな涙をつぎつぎと溢れさせる妹を目の前に、元夫は目を白黒させて混乱しているようだった。

 

 
 

発達障害と失言

 
  • いけない発言をしてしまったらしい、ということは分かる
  • けれど、何がいけない発言にあたるのかは分からない
  • 失恋で傷ついている妹をなぐさめ、励ますために放った言葉のどの部分が"失言"にあたるのだろう
 
 
生気が抜けたように呆然としたり、かと思えば血液が滞ったような悪い顔色になったりする元夫の様子から、上記に挙げた3点のようなことを考えているのかもしれないと予測を立てる。
 
 
「謝らないの?」と私は言った。
「ごめん」と元夫は私に向かって言った。
「誰に謝ってるの? あなたが謝るべきは、あなたの妹にでしょう?」
 
呆れたようにそう言うと、元夫は不思議なことを口走った。
 
「妹は俺にもう謝られたくないと思う」――そんなバナナ。
 
 
 
 
 

発達障害と失言、よりも、発達障害と失言「後」の方が重要

 
「どういう意味?」私はこの場においていたって普通の質問をした。すると元夫は上を向いたり右を向いたり左下を向いたりウロウロしたり、トイレに立ったり、トイレから戻って来たかと思ったらすぐさまトイレに立ったり。
 
 
挙動不審が過ぎる。
 
 
 
大人の発達障害トレーナー兼カサンドラ症候群カウンセラーをしている今なら、元夫のこの行動の意味することが分かる。けれどこの時は「実の妹に酷い言葉を投げかけた末に泣かせてしまい、慌てふためき焦りまくっている妹思いの兄の図」という風にとらえてしまった私。
 
 
いつの間にケージから出てきた松本(飼い犬)でさえ、妹の手を舐めたりして上手になぐさめているというのに……あんたって人は……。
 
 
 
 
 

頭の中が交通渋滞を起こしている

 
数度目のトイレ往来から戻ってきたと思ったら、地蔵のように無表情になっていた元夫をとっつかまえて「落ち着いてここに座って。そしてさっきの質問に答えて」と椅子をひく。するとどうでしょう。
 
元夫は「さっきの質問ってどれだったっけ……」と途端に表情を強張らせ、視線を左右上下へと泳がせた。
 
 
こういう時って
ぶん殴っても許されるのかな。
 
とぼけているのか、ふざけているのか、不真面目なのか。元夫の真意が想像もつかない。この場をどのように収束させればいいのかも見えてこず、すこしばかり途方に暮れる。
 
 
「わたしがお兄ちゃんに謝られたくないと思ってる、ってなんでそんな風に思うの?」まぶたを真っ赤に染めた妹が元夫を睨みつけるようにして言った。
 
 
  • 「俺がなにか言うと傷つくでしょ」
  • 「だからもう俺の声なんて聞きたくないでしょ」
  • 「傷つけたかったんじゃなくて慰めてあげたかった」
  • 「だってオマエ……彼のことすごく好きだったでしょ」
  • 「けど俺がなにか言うと、オマエを傷つけてしまうんでしょ」
  • 「だったらもう俺は何も言わないほうがいい」
 
 
言葉だけを聞くと、どこか他人事のよう。だけどその表情はとても苦しそうだった。
 
 
 
 
 

発言の重みと、相手が感じた痛みを教えたい

 
元夫は家族をとても大切にしている。両親を心から尊敬し、友人も多く聡明な3歳違いの姉と、素直で可愛らしい1歳違いの妹を「ずっと守っていく俺の宝」だと何度も聞かされた。
 
 
そんな「宝」を泣かせるほど傷つけたのだから、他人事などと思っているはずがない。それなのに実際の発言は、やっぱり他人事のように聞こえてしまう
 
 
損だ……。
これってすごく損だ……。
 
元夫の「やさしい思い」には「有刺鉄線」が巻きつけられている。
 
人からは誤解をうけるだろうし、なんなら人が離れてしまう。元夫の発言を責めたり怒ったりぶん殴ったりするのは妹が帰ってからでもいい ←(笑)
 
ちゃんと謝らせたい。なにがどう悪かったのかを気づかせたい。でなければその場をおさめるための口先の謝罪では、また似たようなことが繰り返されてしまう。
 
元夫には「発言の重みと、相手が感じた痛み」を教えるほかない。その上できちんと謝らせたい。相手の痛みを受けいれた上での謝罪でなければ意味がない。
 
 
 
 
 

相手が感じた痛みを、自分で感じてみるといい/イメージしやすくなる

 
「ちょっと想像してみて――私はあなたと別れたい。私は髪の毛にも体つきにも張りがあって若々しい男性が好きなの。でも大丈夫よ、世の中には髪が薄くても、おじさん体型になりつつあっても、あなたのことを愛してくれる女性はいるだろうから心配しなくていいと思うわ」
 
 
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
 
 
↑こうなったまま固まり、動かなくなった元夫に話しかける。「どんな気持ち?」「ねぇねぇどんな気持ち?」
 
 
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
 
 
「今の気持ちを言って。今どう思ってるか言って。言わないと本当に怒るよ?」すこしばかり語気と表情を強めると、ジタバタアタフタしながら元夫はようやく口を開いた。
 
 
「……ものすごく悲しい」「別れたいって言われたのも悲しいし、俺が老けたから捨てられるのか……って思ったら、立ち直れない」
 
 
私が求めていた真の理解とは違う角度からの返答だったけれど、「ものすごく悲しい」という言葉を引きだせたので、まぁ良しとしよう。
 
 
「ものすごく悲しいよね、こんな風に言われて。でもそのくらい悲しいことをあなたは妹さんに言ったんだよ。私がさっきあなたに向けた発言と、あなたが妹さんに言った『俺はメリハリのある体が好きだけど、世の中には寸胴体型っていうのかな? 幼児体型が好きな男もいるから心配すんな』は、同じなんだよ?」
 
「発言のひとつひとつが同じかどうかじゃなく、同じくくりって意味だからね。そこは誤解のないように」
 
「でもあなたの発言の方が酷くて重い。あなたのは想像の話、たとえ話なんだから。自分がどれだけ酷いことを妹さんに言ったか……多少はイメージできる?」
 
 

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元夫のリアクションがすべてを物語っていた。しかしこれで指導は終わったと思ったら大間違いなのである。これでは[A]の間違いに気づいただけなのだ。世の中には[A]と同じくくりの様々な類例が転がっているのだから。
(つづく)
 
 

#凸凹短歌 0004

 
表情が 固まる・止まる・パニクルー
それ見てこっちはイラつくぅー
 

 

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