疲れたからちょっと無職になってみた

明日死ぬとしたら、生き方が変わるのか?

キーワードは【15】?! アスペルガーの気になる時間と気にならなくなる時間の「境界線」

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前回の更新 「アスペルガーに特に多く見られる「時間の体感」の違い/あなたの5分と私の5分は「同じですか?」

otonanohattatsushogai-cassandra.hatenablog.com

――には、たくさんのアクセスがありました。ありがとうございました。
 
 
今回は『15分以降は無制限になる』という珍言を放ち、当時の私を呆気に取らせた生徒の実例をまじえてお話ししたいと思います。
 

 

 
 

相手の時間が気になる「境界線」アスペルガー

 
私が行っている"大人の発達障害のトレーニングは、授業1コマ90分"です。
 
けれどもトレーニングを受けはじめたばかりの頃は、発達障害の特性を持つ生徒が集中力を90分も持続させることは難しいため、間々で休憩を入れるようにしています。
 
 
アスペルガーとADHDの両方を併せ持つ生徒――以下、(仮)Aさんとする――を受け持ち始めたばかりの頃の話です。Aさんは音に敏感でした。
 
 
90分の授業の終了を報せるデジタル音が、スカイプのカメラ越しに聴こえるとAさんは身体をビクッとさせ、顔の表情筋を強張らせ(驚き、焦ったような表情)
 
「先生もう時間がきました!」
 
と、丁寧に毎回教えてくれます。デジタル時計は私のパソコンの脇に置いてあるので「ありがとう。90分って本当に早いね~」なんて言いながら私はパソコンの脇に置いてあるデジタル時計のストップボタンを押します。
 
 
けれども90分きっちりで授業が終わらないこともあります。説明の途中だったり、宿題の補足説明をしていたり、時計を止めてからもオーバーすることは時々あります。
 
そうなるとAさんは何度も慌てたように、時に恐縮したように
 
「先生! もう時間が過ぎましたよ!」と
「先生……お時間は大丈夫でしょうか……95分経ちました」
 
と授業を終了するように促してくれます。しかし不思議なのはここからです。
 
 
 

相手の時間が気にならなくなる「境界線」アスペルガー

 
「(時計を止めてから)10分も経っちゃったね、ごめんね。疲れは出てませんか?」
「大丈夫です。質問が3つあるんですがいいですか?」
「いいですよ」
 
 
90分の授業が終了したこと、時間が5分、10分とオーバーしているあいだ、あれだけ慌てふためいたり焦ったり恐縮していた人と同一人物とは思えないほど、Aさんの3つの質問は長時間に渡るのです。
 
 
次の方の授業まで時間があったり、私に余裕がある時は――何事にも興味を持ったり、自分から相手に積極的に質問ができるのはとても良い傾向なので――2コマ目の授業として、質問に答えていく形でトレーニングを継続します。
 
 
けれどその間、Aさんは1度も「時間は大丈夫でしょうか」と問うてきません。さっきまであれだけ時間を気にかけていたAさんはどこへ……?
 
 
 

15分を過ぎると時間は無制限になる?!アスペルガー

 
こういったことが頻繁にあるので疑問に思い、上記に挙げた話を例に出してAさんにたずねてみました。「決して嫌味できいているのではないのだけど、ある時間までは相手の時間をすごく気にするのに、ある時間からは相手の時間をまるで気にしなくなるのはなぜなのか?」と。
 
 
するとAさんはしばらく考えたのちに、なぜかにこにこと笑みすら浮かべながら15分以降は無制限という感覚になりますと言いました。
 
どんな感覚だよ! と思わず突っ込んだ気がします。
 
 
本来であれば大人の発達障害の特性において困ったことや理解に及ばないことがあると、それを専門とする(友人知人の)医師やカウンセラー・トレーナーに指示を仰ぎ、私のための勉強会を開いてもらうようにしています。
 
しかしこの時はたまたま誰とも連絡がつかなかったので、5人の生徒――いずれも発達障害の特性を持つ――とのグループラインに「こういう感覚、理解できる?」とコメントを残しました。
 
すると
 
・ADHDの生徒たちは「分からない」と答えましたが
・アスペルガーを持つ、アスペルガーが強く出ている生徒は「ちょっと分かる」と理解を示しました
 
 
……長くなってしまったので、つづきは次回に!