疲れたからちょっと無職になってみた

明日死ぬとしたら、生き方が変わるのか?

分かったふりじゃなかった。理解できていないのに「分かった」と返事をしてしまう理由【1】

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大人の発達障害の生徒達に「今の説明、分かった?」と問うと「はい」と答える。
大人の発達障害の生徒達に「今のはなし、聞いてた?」と問うと「はい」と答える。
 

 

「じゃあ自分が次に何をすべきか言ってみて」と、促がすと無言が返ってくる。
「では私の話をどのように受けとめたか説明してみて」と促がすと、予想の斜め上すぎる見当違いな説明が返ってくる。

 

 
 
わかってないじゃんか。なにも!
わかってないのに、なんで「はい」って言った?!
 
 
心の中で何度ツッコミを入れただろう。おそらくはこの5年で7000回をゆうに超えているんじゃないかしら……。これに関しては本当に発達障害「あるある」だなと毎度々思っています。


 


なによりも、返事はいいけど返事だけ――というのは社会生活において、ただただ信用を失う言動だもんな、あちこちでそういう信用失墜の大損を繰り返してきてるんだろうなとも思う。だから、しっかりトレーニングをしなければいけないなと気持ちが引き締まります。
 

 

 
 
 

「はい・わかりました」の一般的な意味

 

 

 「はい」「わかりました」という返事は、一般社会に置いてこのように解釈されています。
 
  • 十分に理解しました
  • 疑問ひとつなく、100パーセント理解・納得ができました
  • ですから期待されたとおり・指導されたとおり・指示されたとおりに出来ます
  • お約束します
 
 
けれど、発達障害の特性のひとつとされている「言葉を額面通りに受けとってしまう」は「はい」「わかりました」を、上記に挙げた一般的な意味で使っていないことが多い。だから、信用失墜に直結しています。
 
 
 
 
 

アスペルガー/ADHDが分かっていないのに「はい・わかりました」と言ってしまう理由

 
アスペルガーやADHDなどの特性を持つ200名超の生徒達に聞きました。「分かってないのに、はい・分かりました」と言ってしまう理由を教えて! ※重複回答OK
 
 

質問がある、と言うのは失礼にあたる思う

 
これだけ一生懸命に説明してくれたのに質問をするなんて、まるで「あなたの説明じゃ駄目です」と言っているように受け取られるかもしれず申し訳ないから。
 
 

分からない、と言うのはプライドが許さない

 
これだけ説明したのに「分からない=無能」だと思われたくないから
 
 

理解できていないけど、調べながらやれば出来るはず

 
いまいち理解できていない部分が多くあるけれど、他の人も出来ているので(自分だって)調べながらやれば出来るはずだと思ってしまう
 
 

反射的に「分かりました」/「分かりました」=空気を読んだ

 
  1. 子どもの頃に学校や親から勉強を教えられたり、注意をうけた際に必ず「分かった?」「分かったの?」と言われてきた。
  2. そのたびに分からないから質問をしたり黙ったりすると、「言いわけをするな」「返事をしろ」とさらに叱られた。
  3. 自分の意見には価値がなく、自分の意見など誰も求めておらず、「分かりました」ということだけを周囲は求めているのだとインプットされているので反射的に言ってしまう。質問=言いわけ・反抗と思われてしまうと記憶されている。
 
 

説明・話に(興味が持てず)脳が5分で飽きている/※とくにADHDに多い回答

 
  • 過去にも似たような説明をされた(似たような作業/似たような指示etc,)ことがあって、今回も同じだろうと解釈し、集中して聞くことができない。
  • 話を聞いている途中で、急に他の「興味のあること」が脳裏に浮かび、集中力がそちらを向いてしまった。
  • 言葉の数が多い(=説明)と、脳が『情報過多』だと拒否反応をしてしまう。
  • 『5分』程度で脳が飽きてしまうので、飽きないように工夫してほしい。※脳を飽きさせず集中を続けて教えるコツはありますが、それはトレーニングの範疇になりますのでこちらでは省略
 
 

「分かった」と「理解できた」は別のものである/アスペルガーとADHDの違い

 
  • 【分かった/アスペルガー】→ 赤信号で渡っちゃいけないと「言われた」ということは分かった。
  • 【理解できた/アスペルガー 赤信号なのに渡るという信号無視をすると、道路交通法119条第1項第1号の2により、3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金に処せられる。よって赤信号では渡ってはならず、「青信号で渡らなければならない」のだと理解ができた。
 
  • 【分かったけど、渡ったらどうなるかな?/ADHD】→ 赤信号で渡っちゃいけないと「言われたことは分かった」。
  • けれど「実際に渡ってみるとどうなるのかな? 渡っちゃおうかな?」という好奇心や興味が頭の中を占め、渡ってしまう・渡るところまでいく(寸でで止めることもある)
 
 

質問はあるけど、どのように質問をすればいいのかと困惑

 
  1. 分かったか? と訊かれたら「分かってはいない」。質問はあるか? と訊かれたらもちろん「質問したいことはある、だって分かってはいないのだから」。
  2. しかし「自分が理解できていない部分を(相手に分かるように)どのように質問すればいいのかが分からず、言葉が上手くまとめられない」
  3. その結果、「分かりました」と言ってしまう。けれどきっと顔は分かっていない表情をしていると思うので、そこで助け舟を出してもらえると嬉しいです。
 
 
 

【表】アスペルガー/ADHDが分かっていないのに「はい・わかりました」と言ってしまう理由

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